2005年6月18日(土)00:20

EUは予算問題で合意に至らず

ブリュッセル(AP)

ブリュッセルのEU首脳会議は予算問題で合意にいたらず、決裂した。全25ヶ国のうち4ヶ国がジャンクロード・ユンカーEU議長の最後の妥協案を拒否した、と出席者筋は伝えている。しかし各国首脳は深夜を過ぎても差し当たり協議を続けている。

イギリス、オランダ、スウェーデン、スペインがユンカー提案を拒否した。イギリスのトニー・ブレア首相が、異論のあるイギリスの拠出金割引の改訂を農業支出金の包括的改革と結びつけたのに対し、オランダなどは自国のEU拠出金の削減を求めた。

ユンカー議長はイギリスに対し、現在のイギリスの拠出金割引額46億ユーロを55億ユーロに増額し、2013年までこの水準で固定するという提案を行った。現行の基準によればイギリスの割引額は近い将来に71億ユーロに上ることになるという。現行の農業補助金規定で大きな恩恵を受けているフランスは、20年前から認められているイギリスの拠出金割引を廃止するよう求めた。フランスとオランダの欧州憲法否決で顕在化したEUの危機は、予算協議の決裂によりさらに深刻になった。

原題:EU findet keine Loesung im Haushaltsstreit




ホームへ戻る